はらえもんは日本に5人いるようだ。 > どこでもドアへようこそ > 2005年6月20日(月)

2005年6月20日(月)

  • 2005年6月21日(火) 午前0時44分54秒

ちゃんと意味を考えよう

 大事故のあった福知山線が日曜から運転を再開した。あんな事故は起こらないように安全に走ってほしいものだ。ところで、今回のこの事故の報道でずーーっと気になる言葉があった。それは「過密ダイヤ」。未だに「事故原因のひとつに過密ダイヤなどが・・・」などとこの言葉を使っているマスコミがいたならば、それは自分達が何も考えていませんと宣伝しているようなものだ。
 そもそも過密ダイヤという言葉自体もおかしい。それに福知山線はラッシュ時でも過密とは言えない。もっと本数の多い路線はいくらでもあるし。過密というと「多くなってしまった」ように感じるが、実際は計画通り走っているだけで、本数の多い少ないは何かの過失でそうなってしまった訳じゃない。今回の事故の原因は一言では言えないが、運転士の過失や余裕時分のなさはあげられる。だが本数の多少は関係ない。朝日新聞なんかでもこの辺を思いっきり間違えて書いていたりもしたが。あくまで、余裕のない運転をしなければならないダイヤが問題であって、過密だと主張される列車本数は関係ない。実際に事故の起きた時間帯はそんなに本数も多くない。本数が多くて危ないと主張する人は、車と道路に例えると普通のスピードでそこそこの台数が走っている道よりも渋滞してゆっくり走っている道の方が危ないと言っているようなものだ。実際にラッシュ時の鉄道はたいてい所要時間が延びる。ラッシュ時は優等列車も普通列車も同じような所要時間で走らせた方が危険も少ないし本数も多くできるし。だから本数の多少が問題なのではなくて、スピードが問題だ。余裕時分がないのになんとか定時に着かなければ、そのためにはぎりぎりまでスピードを出して・・・という運転をさせることが問題なのだ。渋滞に巻き込まれた車よりもスピード違反の車が危険なのは当たり前だろう。ということで、過密ダイヤだから・・という言葉はおかしいと思うのだ。
 今回の事故では逆に、そこそこの本数の列車が走っているにもかかわらず、直後の列車がちゃんと止まれた事を評価するべきだろう。ぎりぎりだったとしても。そして、対向列車が衝突しなかった事を不幸中の幸いと思うべきだ。これがちょっと昔ならこれだけの事故では済まなかっただろう。そして今後はこんな事故を未然に防ぐことができるようになると信じたいな。

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