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2001年6月19日(火)

  • (2003年6月18日(水) 19時9分51秒 更新)
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ユメ

 来年の今頃は,就職活動も終わっていて,何らかの進路が決まっていないといけないのだろう.しかし,私はいまだ自分が技術者になるかもしれないというその言葉にすら違和感を感じている.私の夢はなんだったろうか.
 思い返せば,そこに技術者になる自分というのはいなかった.作家や芸術家として生活しながら,裏では一人まっどな科学者のように人知れずものすごいアンドロイドを作っている.それが私の理想だったはずだ.そう,工学部を目指したのは,自分だけの秘密の,ひとのかたちをしたものを作りたかったからなのだ.あくまで,趣味として.
 食べていくのは作家としてと考えていた.いまや,挑戦する時間は無くなろうかとしている.9月末締め切りの朝日ソノラマ大賞.これが4月前に1次選考の結果の発表される,今狙っている小説大賞である.この考えている話には,植物と気象が深く関わってくる.そっちの勉強もしながら書き進めているが,まだ20ページにも満たない.これで間に合うのか?しかし,夢はこちら側なのだ.けして技術者ではない.マッドサイエンティストならまだしも・・・.一次選考で通ったなら我が道は決まったようなものだ.嬉々として,研究の全てを放り投げて,小説の神に身を捧げるだろう.

 小屋ほどもある大きなシロツメクサの向こうから小さな女の子がかけてくる.透き通る青い髪の女の子.両腕には一抱えも若いシロツメクサの花びらを抱えて.「たいりょー!」晴れやかに一言叫ぶと,また別のシロツメクサへと飛んでいく.くるくると回っている様子は,まるで踊っているみたいだ.シロツメクサの群落の中を踊る一輪の杜若の花.くるくるくるくる、くるくると・・・

 ・・・って,おまえらのお話も,ちゃんとデビューできなきゃ書けないのよー.不甲斐ないおとうさんを許してーー(かならずやっ!!)

 うあーー,こっち一本に絞りたいよー!
 もはや書けない,書く時間がないのは苦痛なんだよー!
 夜中から書き始めて,明け方に眠って,朝の授業はサボって・・・.これで締め切り間に合わんかったりするんやったら,あほみたいやん.どっちも中途半端に終わって.今のあたしゃにゃ本気で小説家一本でしか,生きていく道を考えられんっちゅうのに!!
 ・・・どうしよう・・・.もう,教授に白い目で見られるの覚悟に,もの書きメインで考えようかと思っています.母も,院に行かずもの書き目指したいといったとき,こういうことになってもいいから院に行こうやと,言ってくれたし.夢といえるものは,こちらにしかないんだから,行っちゃうよ.

(言いつつ、やっぱ学校こないわけにはいかないんかなと思うあたりが,とても苦しくつらいのだ)

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