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2003年4月2日(水)

  • (2003年6月18日(水) 19時9分39秒 更新)
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ふと目を覚ますと・・・

 ふと目を覚ますと朝の五時。点けっ放しの蛍光灯に目を細めながら、私はごそごそと布団から腕を伸ばす。
 ――プチン…パチパチシャー…
 静電気の立てるパチパチという音とともに、私のパソコンが目を覚ます。
 私の中にあふれている夢の世界。心地好い音楽を奏でながら踊っている。
 おはよう、みんな。今日も一緒にお話しよう。
 そして私は彼らと語り合う。まだたどたどしい言葉ながら、心行くまで語り合う。その言葉は電源の入ったパソコンの中、右へ左へと踊り舞う。花の飾りも鮮やかに、くるくるくるくる舞い踊る。
 それが私の至福の一時。この瞬間が永遠に続けばいい。
 しかし時は巡る。
 もう九時になった。本当なら学校へ行く時間。
 もう十時。嗚呼、もうそろそろタイムリミット。
 嗚呼、十一時だ辛い別れの鐘が鳴る。
 私は彼らと一緒にいたいのに。ただただいつまでも一緒にいたいのに。

 …機械? 何それ?
 就職活動で自分をアピール? え??
 ちょ…ちょー待って! 待ってってっ!!
 機械なんかで何をアピールしろって言うのやいな―っっっ!

 …
 嗚呼、ワープロに向かっている時は至福のとき。歌に楽の音が響き渡る。花は盛りと舞い踊る。
 私はただ彼らの話に耳を傾けて、思うが侭に彼らの物語を紡ぎ続ける。
 いつまでも…
 いつまでも…

 
 

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