2000年11月10日(金)
- (2003年6月18日(水) 19時9分57秒 更新)
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想い出の記 兄の部屋
まだ、記憶の中にうっすらとではあるが記憶に残っているものというと、遠い昔、大阪は寝屋川に住んでいたときのものである。記憶に残る私の視界は、今では信じられないほどに低く、机なんかも、椅子に座っている時の他は、下から見上げている眺めしか憶えていない。そして、そこで覚えている情景というと、食卓の机をはさんでキッチンがある部屋。ここで、コロッケとかが物まねをやってたりするテレビを、もう遅いからと隣の、記憶の中ではかなり広い寝室で、扉の隙間からのぞいていたりしたこと。その寝室から、玄関側に出たところに風呂場があった。これが大体の部屋構成なのだが、私の記憶の中にまったく残っていない部屋が一つある。それが、玄関から入って右側にある、兄の部屋だ。そこは、引越しの時にも、「あれ、ここってなんの部屋やったやろ」と、疑問に思っていた記憶がある。なんとなく、何かの一場面の情景としては残っているような気もしないではないが、空間的に関連付けられた記憶として、その部屋のことは覚えていない。朝の体操にいかなと、騒いでいたのはどの部屋でのことだっただろうか。今はもう、遥かに懐かしい寝屋川の家。もし、過去の風景をもう一度目の前に見ることができるのなら、あの部屋がどうなっていたのか、しっかりと見てみたいものである。